箱根駅伝 ーわが母校の72年連続出場に向けてー
箱根駅伝2019 東海大が初の総合優勝!
毎年恒例の箱根駅伝
今年は王者青山学院が5連覇を達成するのか?あるいは前評判の高い東洋大・東海大が青学を倒すことができるのか?が注目される中、大会新記録で東海大が初の総合優勝を果たしました。
これまでも強いと言われながらも勝つことができなかった東海大がついに栄冠をつかみ、OBや関係の方々は溜飲を下げたことと思います。
昨年4位と健闘したわが母校日体大は、往路が16位と惨敗。復路こそ9位と健闘しましたが、ほとんど見せ場もなく総合13位にとどまり、来年のシード権を失いました。
箱根駅伝 出場回数と連続出場
ちなみに今回の第95回箱根駅伝に出場した各チームの連続出場回数などを調べると、中央大学の92回が最も多く、これに続くのが早稲田大学と日本大学の88回、次いで法政大学の79回、東洋大学の77回、そして日体大の71回となっています。
連続出場では日本体育大学の71年連続が圧倒的に多く、次は駒澤大学の53年連続、早稲田大学の43年連続となり、出場回数が最も多い中央大学は2017年に出場できなかったため連続出場が途切れています。
そういった観点から見ると、いかにこの71年連続ということがすごいことであるかがおわかりいただけると思います。
大学名 | 連続出場 | 出場回数 | 総合優勝回数 |
日本体育大 | 71年連続 | 71回目 | 10回 |
駒沢大 | 53年連続 | 53回目 | 6回 |
早稲田大 | 43年連続 | 88回目 | 13回 |
山梨学院大 | 33年連続 | 33回目 | 3回 |
東洋大 | 17年連続 | 77回目 | 4回 |
中央学院大 | 17年連続 | 20回目 | - |
帝京大 | 12年連続 | 20回目 | - |
青山学院大 | 11年連続 | 24回目 | 4回 |
上武大 | 11年連続 | 11回目 | - |
神奈川大 | 9年連続 | 50回目 | 2回 |
順天堂大 | 8年連続 | 60回目 | 11回 |
大東文化大 | 7年連続 | 50回目 | 4回 |
東海大 | 6年連続 | 46回目 | 1回 |
拓殖大 | 6年連続 | 40回目 | - |
法政大 | 4年連続 | 79回目 | - |
国学院大 | 3年連続 | 12回目 | - |
国士館大 | 3年連続 | 47回目 | - |
城西大 | 2年連続 | 15回目 | - |
東京国際大 | 2年連続 | 3回目 | - |
中央大学 | 2年連続 | 92回目 | 14回 |
日本大 | 2年ぶり | 88回目 | 12回 |
明治大 | 2年ぶり | 60回目 | 7回 |
地獄の予選会
シード権を失ったチームがどうなるかというと、10月に行われる予選会に出場し、そこで出場権を得なければなりません。
実はこの予選会が大変。予選会、以前は20kmでしたが現在はハーフマラソン21.0975kmを走ります。
各大学12名までが参加でき、タイム上位者10名の合計タイムが少ない順に出場権が得られます。
しかしながらここ数年、箱根駅伝人気の影響もあって、新興大学の躍進や古豪復活などの影響もあり年々予選会もレベルが上がってきています。
日体大の連続出場は大ピンチなのです
2018年には監督のパワハラ騒動もあり、学生主体という形で出場しました
たしか私が学生の頃も「学生主体」と言っていましたが、それで勝てるほど甘くないのが現在の箱根かもしれません。
現代に合った変化を!
まずは今回の東海大学がそうであったように高校などで実績のある監督の着任が必要と思われます。そのうえで、体育大学としての強みを生かし、各専門家のサポートによるトレーニングや栄養、メンタルなどの最新のスポーツ医科学の導入はもちろん、戦術・戦略の分析なども求められるでしょう。
それとともにリクルートが大切になります。
日体大の強み、イメージなどをいわゆるブランディング戦略に基づき、どうやったらよい選手が獲得できるかも大きなポイントになってくるでしょう。そのためには日体大の魅力づくりが不可欠です。
古きよき日体大の伝統を守りながら、新たな日体大を築く
これが何よりも大切ではないでしょうか
私自身、実際の状況を知らない一人のOBではありますが、第96回大会における72回連続出場とシード権の獲得を願う気持ちは、ほかのOB同様強いものがあります。
現在の箱根駅伝を取り巻く大きなうねりから取り残されずに、この先も連続出場を続け、時には優勝争いにも加わりながら、日体大が箱根駅伝で活躍する姿を見ていきたいものです。